GSA Pallas-1981年式はここが腐る、錆びる−1


Aピラー周りの修復


まず塗装工程に邪魔になる内外装パーツを外します。
この写真ではわかりませんが、ドアやテールゲートの内装、
内張関係もすべて外されています。
この後、フロントとリヤウィンドーも外されます。
ちなみにウィンドーのゴムモールは新品に換えたかったのですが
すでに西武に在庫パーツなくて断念。外したモールを再利用します。


sabi sabi


購入時すでに問題確認済みの右Aピラー付け根部分
前オーナーがグラスファイバーとパテで応急修理されてますが、
フェンダーを外した所、かなり奥深くまで錆は進行してる様子、一部穴が開いてます。
穴開き部分の周囲は、ドライバーで簡単に広がる状態です。
右ドアの上部もアヤシイ状態。

錆とは関係ありませんが、ドアミラーがGSと同じマウント穴なのを発見。
GSAのミラーはプラスチック製の手動リモコンタイプですが、
デザインがモダン過ぎて気に入ってなかったのと左右とも鏡面がはがれかけてたので、
GS用のミラーを購入してつけることにしました。


ざっくり患部を探っていくと、ドンドン穴が広がっていきます。
ピンチ!


どこまで無事なボディかをつきとめて患部を切り外した状態
主治医の判断でこんなに開口することになりました。
モノコックボディこんなに穴開けてどダイジョーブなんででしょうか?


左が切り外された、化石状態のオリジナル
右は今回レストアを依頼した外装関係の主治医、イトウ自動車の社長作の
板金叩き出し作品。まさに職人技です。
(このあともまだまだ作品は登場します)


溶接された作品。
ピカピカです。

これで右側完成ですが、実は左側も同様でした。


右と同様な状態で修復された左側Aピラー付け根。



●この工程で判明したこと●

GSA-1981年式はAピラーの付け根が腐る、錆びる
なぜ錆びるのかは、1,鉄でできてるから。2.古いシトロエンだから。3.フロントウィンド周辺の水抜き経路になっているから。以上の3点が考えられる。以前所有していた74年式GS Clubではこの場所が腐った覚えはありませんが、17年すればこーなるのかもしれません。他の個体も同様なのでしょうか?

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