Citroen GSA-1981年式はここが腐る、錆びる-番外編


後日談-3
1999年2月22日

オイルだらけ
 キャブが調子よくなったので、ごきげん良く北関東方面へ。140Km/hまでは出るのを確認。カタログ値(150Km/H?)は楽に出そうだったが補機類のトラブル恐れて、右足にそれ以上力入らず。

 無事に基地到着し、いつもの面々としばし雑談し、懸案のマフラーの穴をとりあえずアルミテープで補修しようとクルマをガレージにいれて明るいところで見ると、なんだかボディ右側面が茶色く汚い!よごれの原因はエンジンオイル。右前輪からリヤバンパーまでボディの下1/3がベッタリ。

 実は、内田さんがキャブ調整したあとのテスト走行でも、ブローバイホースから2リッター近く吹いたとの話を聞いていたので、すぐに同一の現象だと判断。ボンネット開けると、エンジンルーム右側の下部まで引き回して大気解放してあるホースの出口付近が、オイルでびっしょりに。またオイルゲージ周辺にもいくらか吹いた形跡あり。

 関越高速で3速レッド近くまで引っぱったりしながらやってきたので、そのあたりで一気に出ちゃった様子(後ろ走ってたクルマ可哀想・・・スミマセン)。
オイル足すと1リッター+テフロン添加剤200cc入りました。

 ちょうど「しゃちょ」こと白根自動車の白根さんが参加していたので、ブローバイホース回りを見てもらう。とりあえずホース外して、空ブカシで5000rpm程度まで回しても再現せず。ただしオイルフィラーのところにブローバイ出口が上下に2個所あるが、漏れた状態ではブローバイホースが下の出口に嵌まっていて、上の出口から伸びたホースがエアポンプとオルタネータのすき間からエンジン上部(このホースがどこに行ってるか不明、白根さんいわくクランクケースに戻ってるんじゃないかなーとの事)に。「どーもこれが、上下が逆な気がする」とのご意見を採用し、この場で出来ることはそれぐらいしか無いのでとりあえず上下を差し替える。

 その日は、4000rpmで押さえて高速で帰宅。途中インターで、恐る恐るエンジンルームチェックするが、とりあえず無事な様子で一安心。

 翌日はボディと右前輪タイヤハウス内、ホイルとタイヤの裏側などが油まみれの状態で洗い流すので一苦労。1リッターも浴びると下手なオイル洗浄剤使うより、お湯と洗濯用粉石鹸の方が効くようです。

翌日から先輩諸氏にご意見伺う。

 一説では、クランクケース内にブローバイホースからオイルが吹き出すほど圧力がかかるのは、オイルリングの劣化やピストンの摩耗でクランクケース側に圧縮モレする以外にはあり得ない。でもその場合は燃焼室側にも当然オイルが回る(オイル上がりの状態)ので、排気が白煙でモクモクになるはず。
私の場合エンジン自体は絶好調で、排気も水がポタポタ出るぐらいでとてもオイル上がりの状態とは思えません。

 その後、原因不明のまま極力4000rpm以下に押さえて2週間経過しますが、再発せず。やっぱりホース出口が逆だったんしょうか?

 別の情報では、一部の国産車の場合、ブローバイの出口にガスを逃がす弁がついていて、その弁が劣化するとガスが逃げずに、エンジンかからなくなる等の問題起きるらしい。
 GSAのブローバイ出口付近の構造が不明のため、なんとも言えないのですが、オイルフィラー部の形状見る限り、オイルが入っていく管の回りを、もう一回り太い管でくるんでそこからブローバイガスが上がってくる構造になってるようです。そこになんで上下に出口が二つあるのかがわかりません。下の出口から出たホースがどこにつながってるのかも調べていないので、あくまで想像ですが、何らかの方法でオイルとガスを分離させて下の出口はクランクケース内へオイルを戻す。上の出口はガスのみを出す、ということであれば納得いくんですが・・・。
 ところが、新西武のメカに電話で問い合わせたところ「上下ともブローバイのはずです」といわれてわけがわからなくなってます。

ヘインズのマニュアル欲しいです。絶版で今だ手に入らず・・・
(その後、新潟にお住まいのS氏からメールいただいて譲っていただきました。ありがとうございます>S氏)

今回勉強させていただいたこと
●キャブ調整で調子よくなったからといって、いきなり回しすぎるのは危険である。
●古いエンジンといえども、やっぱりシロウトには複雑な構造でできている。
●オイルを洗い落とすのはスゴク大変である。

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